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2014.4.10 「どんぶら〜が語る」
どんぶら〜

ゾンビ・ラブストーリーが秀逸過ぎたっぺ


清澄なる櫻の淡いピンク。
何かの始まりを期待させる暖かい風、が、しかし・・・
先日は春を堪能するには申し分ない陽気かと思いきや
ところがどっこい、どんぶらどっこい、
あれよあれよと暗転し、雷鳴轟く、雹は降る。
折角のお花見が台無しだったな、人間どもよ。

でも、

【卓也と恭子のお花見途中に雨宿り】

サッカーサークルのマネージャー恭子は、
同じ歳のゴールキーパー卓也に思いを寄せるが告白出来ないでいた。
そんな卓也と友人達の気の利いた?ドタキャンにより2人きりの初デートが
お花見となったのであった。しかし、無情にも雨が降る。
恭子と卓也はどうなってしまうのか!?

恭子の心:
お花見に来ていたのに突然の雨。
もう〜、なんだって、初めてのデートで雨振っちゃうのよ〜

卓也:いやー、降ってきちゃったな〜、恭子さ、
何故か、このビニ傘の骨が折れちゃっててさー。
諦めてビニールシートを2人で被って
あの橋の下まで移動しようせ。

恭子:そ、そ、そうね!こんなところで雨に打たれて殉死しました、
なんて言えないもんねえ!きっとそのビニ傘が折れてるのは妖怪のせいよ!

卓也:もう恭子は大げさだなぁーw

ガバッと卓也は、ビニールシートの端を両手で持ち、腕を伸ばして
アーチ状の屋根を造る

卓也:さぁ、私の前にどうぞ、お嬢さん。

恭子:えっ・・・やだ・・・ほら!近いよー!

ファッサ

ビニールシートで包み込む卓也。
恭子は、緊張しながらも卓也の真っ直ぐ視線を受け止める。
お互い本当はこの空間、この距離をが望みだったのだ。

恭子:卓也、わたし・・・

パフッ 卓也の胸に寄りかかる恭子・・・

 

とか、ヌルいことやってたんだっぺ!

どうせーよーぉー!

 

本当ダメだっぺ!
もっと恋愛とは苛烈なもので、
シェークスピア然り、叶わなそうな恋愛がいいだっぺよ!
もっと苦労しろ、現代日本人!

 

そう、この恋愛くらいね!

 

wb1

ウォーム・ボディーズ

 

なんつったって、

wb3

ゾンビと人間の禁断の恋愛関係だかんね。

いやー、しかしゾンビ好きは必見だっぺ。
妖術:貴方管(Youtube)でトレイラー観たんだけんども、
なんつーのB級感を越える期待感を感じたんだよ、この手には珍しく。
その匂いを感じたんだよぉー。

そんで、観てみたら、おんめー。
面白いんだよー、薬丸印だよー。

いつもの如く、ネタバレ宜しくだべー。

 

wb2

ゾンビが感情を持っているという前提が、
一人称のゾンビ主観からオープニングが始まるから一発でわかる。
実は、これって凄い推敲伴った演出だと思うべ。洗練されてるべ。
ゾンビに感情を持たせるということは思いついても、
ゾンビの自己から始まるって、流石すぎるべ。

この展開によって、紡ぎやすいストーリーになるんだぁー。

そもそもゾンビ映画のゾンビって、人種差別のメタファーだったりして
そこにメッセージとシニカルかつアンチテーゼな笑いとかをミックスするから
何重にも文脈があって良いんだよね。
だから、いろんな監督が参画してくるだよぉー、ゾンビものって。
そりゃ神様はロメロ様だども、ダニー・ボイルだって「28日後…」なんてやってるしねー。
やっぱり挑戦したくなると思うんだよねー。

で、今回のウォーム・ボディーズは、現代人に対しての見立て方のフォーカス具合が
込み入っていて見事だと思うんだッペ。
2010年代の為のキャッチアップするべきゾンビ要素再構築でねーべか。

WARM BODIES

要は何が他のゾンビ映画と違うかって、
若さからくるモラトリアム期の葛藤とか、
モテたいってことに真摯に向き合うんだけどそれが故に空回りする感じとか
青春のタギングまでゾンビに昇華させているところだっぺ。

「ガイコツ」ってゾンビ構造を二重にしてヒエラルキーを造る設定もいいべ。
だからゾンビと人間がタッグになって権力側と闘争するという構図になって
異常にわかりやすいけど、これは本当に痛快なんだっぺ。

マジでやられた感がハンパないべ。

「桐島、部活やめるってよ」が好きな人間は、面白く観られるんでねーかな。
あっちは多様性故に成就しない因果、カタルシスが美しいので、ちょっと違うけんど、
こちらの逆境を乗り越えたハッピーと報われる愛も悪くないべ。

R(ゾンビの名前)含め、ゾンビが人間になっても過去を忘れているあたりが
これまた清々しい演出。

ちょっと本当に良い映画と思ったよぉー。
監督のジョナサン・レヴィンはすげーなーと思ったら、
「50/50」の監督なのねー。この人、絶対優しい人だべー。

wb4

あれも秀逸だった。
「がん」という病に、若さと、笑いと、本気で向き合った素晴らしい映画だったべ。
本当に要チェック監督だ。若くて優秀な人だな。

映画って面白いべい。
あ、俺達のジョン・マルコビッチも出てくるべい!

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