メニュー
2014.6.4 「こっこーが語る」
こっこー

妖怪ハイムのグルメ事情


僕達は、妖怪ハイムに住んでいる

一見マンションみたいな住居なんだけど
この妖怪ハイムも、実は妖怪なんだ
玄関が口になってて、僕ら妖怪は
長い舌で、ぐるぐる巻になって中に入る
ヨダレでデロンデロンになるけど

まぁ気にしない
中は結構快適なんだよ

僕としては是非、君達を
この素敵なお部屋に招待したいけど
残念。それは出来ない。
何故なら、妖怪ハイムの好物は人間だから
 
妖怪ハイム
 
最近、この妖怪ハイムが元気がない

「おいおい、どうしたんだよぅー
お前さんらしくもない
柱も壁もぐにゃぐにゃしちまって
ふすまが開かないんだよぅー
しっかりしとくれよぅ」

「。。。。。。」

「てめぇさん、腹でも壊したのかい?
昨日も、二人程、踊り喰ってたじゃねぇか
あれじゃあー足りねぇってのかい?」

「。。。。。ず。。い」

「え?」

「まずい」

「え?」

「まずいんだ、最近、人間が」

どうやら、人間の味が落ちてきてるらしい
後味が舌にピリピリ残るんだとさ
奴さんが言うには
「添加物」らしい

僕は、人なんざ食べたことないから解らないが
「添加物」は知ってる
今、コレが入って無い商品なんざ、逆に見ない
お菓子には、甘味料、着色料、香料
食品には、保存料、酸化防止剤
他にも、光沢剤、乳化剤、膨張剤
商品の裏を見れば、
「よくぞこの狭いスペースに
ここまで表記しましたねぇ」
と思う数の添加物が並んでいる

この前、僕が笑っちまったのは、漬物だ
漬物つーのは、ここで説明する必要ねぇけど
食材の保存性を高める為に
塩や酢で熟成させる食べ物だ
だけど、今やこれにさえ
「保存料」が入ってんだから笑える
ったく、何に漬けてんだか解かりゃしないよぅ

「解かんない物を口に入れるのは、嫌」
こりゃーみんな一緒だろうけど
コイツの厄介なのは「美味い」事なんだな

いやぁ、美味いっつっても
美味しんぼの海原雄山なんかが喰ったら

海原
なんだけど

僕は、なかなかイケちゃうんだなぁ
その上、安いんだから広まっちゃうよねぇ

「よく聞け妖怪ハイム。お前さんが、
人間が大好物なのはよく分かる
好物が好物じゃ無くなっちまうっつーのは
寂しいよな」

「。。。。。。。」

「しかし、この世は諸行無常。
変わらないもんなんて無いんだよ」

「。。。。。。。」

「気の毒なんだが、コレばっかりは
世の流れだと思って我慢するしかねぇよ」
 

「なぁ…
そろそろ、部屋戻してくんない?」
 

「ここ。てめぇの胃ですよね?」

胃液
次回は、お部屋から更新したいと思います(涙)

Page Top